UMC CORK FLOOR

About Cork

コルクって?


「コルク」はポルトガルやスペイン、フランス南部と北アフリカの地中海沿岸の限られた地域に群生する、コルク樫の木の外側の樹皮を採取したものです。

コルクは繊維質ではなく、無数の非常に小さな空気を含んだ独立した細胞から成っていますので、断熱性、吸音、遮音性、耐水・耐油性に優れた特性を発揮し、適度な弾性とソフトな感触が、住む人に安らぎを提供します。

元々コルクは天然素材で、しかも採取するのではなく自然の恩恵を少しずつ受け取るように、成長した樹皮を再生する毎に採取するので、自然保護の点からも地球環境に優しいエコロジーな素材なのです。

このコルクは、発見されてから何世紀も経った現在 も、住宅、自動車、電気、工学などに幅広く使われて、ますます欠かすことのできないものとなっています。

コルクの秘密


コルクは、ブナ科の常緑樹コルク樫の形成層で、一般の木のような植物性繊維質ではなく、微細な細胞(14面体で1㎤内に2~4千万個の集合体)と気孔とで出来ています。

細胞は隙間なくきちんと並んでおり、その細胞は14個の側面を有し、そのうち6面は四辺形であり、8面は6角形です。 これは、細胞に最小の表面積で最大の容積を与え、きっちり配列させ結合させるという、自然の法則によるものです。

コルクが化学製品に無い数々の優れた特性を持っているのは、この独立した細胞の集まりを有しているからなのです。

コルクはどこから?


コルク樫は、大西洋気候の影響の大きい温暖地帯の地中海西部沿岸地方(特にポルトガル・スペイン)で栽培されています。 地質は、通常石灰質が除去された花こう岩、片麻岩質の砂地で、窒素とリン酸が少なくカリウムに富んだ水素イオン指数5~6の間の土地が最適とされています。 ウチヤマでは主にポルトガル産のコルクを使用しています。

コルクの収穫


コルク樫は、一度樹皮をはぎ取ってもそのあと再生するという特性を持っています。約9年ほどすると、また樹皮が元通りの厚みに成長し、再び採取が可能になります。

この過程は樹木の寿命がある限り続きます。コルク樫の生産性樹齢は100年から200年。その間樹木を伐採せず採取が出来るので、環境に非常に優しくサスティナブル(持続可能)な素材として注目されています。

活躍するコルク


コルクの起源は古代ギリシア・ローマ時代にさかのぼり、その優れた特性を活かして魚釣り用のウキや瓶の栓、救命具、靴底を作るために使用されていました。 それから何世紀もあとの今日、続々と新しい用途が開発され、新素材として日常生活の様々なものに利用範囲を広げています。

コルクの特性