UMC CORK FLOOR

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環境に優しいコルク素材

  

樹木全てを素材に利用

コルクは「コルク樫」という木の樹皮です。 良質なコルク樫は温暖で雨が少なく、空気の乾燥した地中海沿岸の土壌で育ちます。
主な生産地のポルトガルでは、全世界のコルク素材の50%以上を生産しており、良質なコルク樫を育てるため国をあげてコルク樫の森林を守っています。 コルクの採取はよく羊の毛刈りに例えられますが、樹木を伐採することなく表面の樹皮のみはがして採取し、はがされた樹皮は9~10年で自然に再生するため、100年~200年コルク樫の寿命がある限り繰り返し採取することができるのです。
もちろん樹皮が再生している間も樹木は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出し続けます。 今、国際目標のSDGs(エスディージーズ)が掲げられていますが、コルクはサスティナブル(持続可能)な天然のエコロジー素材として、世界から再注目されています。

  

樹木全てを素材に利用

コルク樫は、樹皮の全てを大切に利用することができます。
コルク樫から剥がした樹皮は、円筒形にくり抜くとコルク栓となり、くり抜いた余りや樹皮表面の固い部分は、細かく砕いてフローリングやその他様々なコルク製品に加工されます。樹皮を薄くスライスし、裏地と貼り合わせて生地としても活用されます。

寿命が尽きた樹木は薪や炭に加工したり、樹木に含まれているタンニンや酸は、様々な化学製品の原料となります。

コルク樫に実ったどんぐりは家畜飼料となり、それを食べて育ったブタは最高級のイベリコ豚として世界中の人に愛されています。さらに葉っぱは、肥料にも使用されます。 樹木が成長し寿命を迎えるまで、コルクはずっと私たちの暮らしに寄り添っているのです。

大量のCO2を吸収

樹皮を剥がされたコルク樫は、大量のCO2を吸収します。樹木を守るため、剥がされた樹皮を急いで元に戻そうとすることで一般の木の数倍ものCO2を吸収しています。
ポルトガルのコルク樫の森林では、年間約480万トンのCO2を吸収しており、日本の年間CO2排出量の約4%にも相当します。 コルク樫のCO2吸収量をコルク栓の体積で計算すると、コルク栓1個あたり約8.6kgのCO2を吸収しているのです。なんと車で50km走行したのと同じ量のCO2を吸収し、地球温暖化の防止に大いに役立っています。

動植物の生育環境を守る

コルク樫の森林は、たくさんの動植物にとっても欠かせない存在となっています。 実ったどんぐりを動物が食べ、そのふんが栄養となり良質なコルクが育つといった生態系のサイクル維持にもつながっております。野ウサギ、ワシ、ヤマネコなど貴重な動物や多種多様な植物の育つ環境を維持し、全世界で問題となっている砂漠化防止の役割も担っています